子供が大学卒業までいくらお金がかかる？【教育費用】

子供にかかる教育費を解説します。

すべて公立、私立で学校を卒業した場合の金額など具体的に見てみましょう。

幼稚園~大学まで全部でいくらお金は必要？

子供が幼稚園から、小学校、中学校、高校、大学まで卒業するまでにいくら必要なのでしょうか。

公立、私立どちらに通わせるかによって費用は大きく変わって来ます。

公立の方が安く、私立の方が高いのが基本です。

それぞれの具体的な費用を見てみましょう。

大学まで全て私立で通わせると約2100万円必要

子供1人あたりにかかる費用、

学校教育費、塾、習い事など全ての教育費を調査している

文部科学省「子供の学習費調査」によると

幼稚園～高校までの15年間を全て私立で卒業させると約1680万円必要になります。

ちなみに、幼稚園～高校まで全て公立で卒業させると、約499万円で済みます。

私立は公立のおよそ3.6倍ものお金が必要です。

これに大学まで私立に行かせると+400万円程必要になります。

大学は、私立でも文系、理系、私立医歯系によって費用が大きく異なります。

高校卒業までにかかる教育費

公立

私立

幼稚園

65万9363円

(年間23万100円)

146万1564円

(48万7427年)

小学校

182万9736円

(年間30万5807円)

853万8499円

(年間142万2357円)

中学校

135万1309円

(年間45万340円)

388万7526円

(年間129万5156円)

高校

115万8863円

(年間38万6439円)

288万6198円

(年間96万6816円)

合計

499万9271円

(年間33万3285円)

1677万3787円

(年間111万8252円)

私立小学校は

学費が高い学校だと、6年間で1000万円必要とも言われています。

小学校は6年間あるので私立に通うか、公立で通うかによって、

金額の差が約670万円あります。

公立の小・中・高は学費も安く、費用が安定しています。

公立、私立にそれぞれ良さはありますのでその家庭の教育方針に合った方を選ぶ必要があります。

公立は中学校までは誰でも行けますが、私立は受験をしなければ入学出来ません。

私立の良さを一言で表すと、子供と保護者をふるいにかける為、

通う生徒とその保護者を学校側が事前に把握している点です。

私立のメリットは生徒一人一人を学校側が責任を持って面倒を見てくれる点にもあります。

進学を考えている場合、子供が通う公立学校の評判を一度確認してみると良いかもしれません。

大学の学費について

仮に高校卒業まですべて公立に通ったとします。

すると約500万円程度で済むかもしれません。

しかし、最もお金がかかるのは大学です。

大学は国公立と私立の違いや、文系、理系、学部、学科によってお金に差が出てきます。

医学部、歯学部、薬学部等の6年制の学部だと他の学部よりも2年も多く大学に通う事になり、その分学費が余計にかかります。

施設設備費、実習費など他学部よりも高額になります。

仮に、幼稚園から高校まで全て私立でさらに、大学は医歯系の私立大学(6年制)に通わせた場合は最低でも4000万円近い費用が必要になります。

大学院に進学する事になるとさらに数百万円のお金が必要です。

このような場合は奨学金や教育ローンを考えるのも1つの手です。

大学にかかる学費

	国立	公立
入学金	28万2000円	39万7721円
授業料	53万5800円	53万7857円
施設設備費	-	-
年間合計 (授業料+ 施設設備費)	53万5800円	53万7857円
卒業までの合計 (年間合計×4年+入学料)	242万5200円	254万9149円

	私立文系	私立理系	私立医歯系
入学金	24万6749円	26万5595円	103万6391円
授業料	74万2478円	104万3212円	276万4631円
施設設備費	16万19円	18万7236円	86万3538円
年間合計 (授業料+ 施設設備費)	90万2497円	123万448円	362万8169円
卒業までの合計 (年間合計×4年+入学料)	385万6737円	518万7387円	2280万5405円

私大医学部の初年度納付金

私大医学部には「実習費」「諸会費」などが含まれます。

「実習費」「諸会費」などの費用は通常年間10万円～20万円程度と言われています。

ただし例外となる大学もいくつかあります。

例えば

・「入学金」

・「授業料」

・「実験実習費」

・「施設拡充費」

・「医学教育維持費」

・「その他」

これらを全て合わせると年間で1200万円程かかる私立大学医学部もあります。

医学部教育維持費などの名目で

500万円オーバーの金額を初年度で納付しなければならない大学もあります。

このようにみると、私立大学、とくに医歯系はその大学の独自の費用に合わせるしかありません。

先輩ママとパパの声

「私立になりますが、

中学校からは自分の通っていた男子校に通わせたいと思います。

学費は高めになるので小学校は公立に通わせ堅実に貯金をして資金準備をしていきます。

部活に、勉強に両立していた学校なので同じ学校を選ばせたいです。」

「私立はとにかくお金がかかります。

娘はまだ幼稚園ですが、小学校受験を考えているので現在幼児教室に通わせています。

幼児教室の月謝、模試、教材などにお金がかかるので

小学校受験だけでも200万円は必要です。

合格できたら入学金や授業料も高額になるので親は共働きです。」

「私が高校まで全て公立だったので

息子も公立に行かせる予定です。

スポーツなどで私立に行きたいと言い出した時の為に

資金の準備は早めにしていくつもりです。

まだ息子は1歳なので成長に合わせて息子の意見も聞きながらこれから色々考えて行きます。」