保育園と幼稚園の違いは国が管轄している省庁が異なります。
保育園は厚生労働省、
幼稚園は文部科学省が管轄しています。
一般的には保育園は働いている親の為に子どもを預かる事に重点を置いています。
幼稚園は小学校に入る前の準備、「子どもを教育」する事に重点を置いています。
これが保育園はと幼稚園の違いです。
昔は、保育園と言うとママが仕事終わるまで子どもを預けておいて
教育にはあまり力を入れていないイメージがありました。
しかし、最近は教育にも力を入れている保育園や
子どもを預かる時間を保育園のように延長してくれる幼稚園も増えています。
保育園、幼稚園の違いは見えづらくなってきています。
保育園は「公営保育園」と「私営保育園」の2つに分かれています。
私営保育園の方が
融通が利き、多くのプログラムを用意していますがその分若干値段が高くなります。
まず保育園は何時から開いて、何時に閉まるのかを見てみましょう。
【開く時間】
7時台に開く保育園は95.7%
【閉まる時間】
18時台に閉まる保育園は43.3%
19時以降に閉まる保育園は19.3%
※厚生労働省「社会福祉施設等調査」による
一部の「私営保育園」では
朝の6時台に開いて夜の20時頃まで子どもを預かってくれる場所もあります。
幼稚園は3歳~5歳児を対象にしています。
1歳児前後の子どもを預けたい場合は保育園を選びましょう。
しかし、
最近では、0~2歳児のクラスを設けている幼稚園もあります。
保育園と幼稚園でかかる月額料金をみてみましょう。
幼稚園でも公立、私立、保育園でも公立、私立によって差が出ます。
・公立幼稚園が約1万円
・公立保育園が約2万円
・私立幼稚園が約3万円
・私立保育園が約3万円
※文部科学省、厚生労働省の統計
私立保育園については場所によって大きく差がでます。
朝早くから預け、夜遅くまで延長して預けるとその分お金の負担は大きくなります。
自治体の補助によっては
2人目、3人目の保育料が減額される事が多くあり、
保育園に通っている子どもが3人いる場合は約2万4千円程で済み、1人の場合とさほど金額が変わらないなどの助成制度があります。
保育園に預ける場合は子どもが沢山いるからと言って、必ずしも子どもの人数だけ月々の負担が多くなるとは限りません。
これが幼稚園との違いでもあります。
認可外の保育施設は高くなる傾向にあります。
特に、通わせる子どもの年齢が低くなれば低くなるほど料金が高くなります。
0~6歳の平均額は認可保育園と差がないように思えます。
しかし、0歳児や1歳児だと月に3~8万円程かかる園もあります。
認可保育園 | |||
全体 | 子ども1人 | 子ども2人 | 子ども3人 |
2万491円 | 2万2381円 | 1万5606円 | 7900円 |
公立幼稚園 | 私立幼稚園 | ||
1万2462円 | 3万613円 |
子どもの年齢 |
事業所内 保育施設 |
その他の 認可外保育施設 |
ベビーホテル |
0歳 | 3万550円 | 4万8475円 | 5万1292円 |
1歳 | 2万8799円 | 4万5968円 | 4万8392円 |
2歳 | 2万7827円 | 4万3608円 | 4万6372円 |
3歳 | 2万5400円 | 3万9805円 | 4万2699円 |
4歳 | 2万4298円 | 3万7053円 | 4万211円 |
5歳 | 2万4410円 | 3万6859円 | 3万9360円 |
6歳 (就学時) |
2万2163円 | 3万5417円 | 3万8413円 |
※出展:文部科学省「子どもの学習費調査」
厚生労働省「地域自動福祉事業等調査」
ベビーホテルとは
以下の3つの条件のいずれかを満たして常時運営している施設を言います。
・「夜8時以降の保育」
・「宿泊を伴う保育」
・「利用児童のうち一時預かりの児童が半数以上」
子どもが熱を出した場合、保育園、幼稚園には原則として預ける事は出来ません。
パパとママが看る事が出来れば一番良いのですが
共働きであった場合、どうしても仕事を休めない時があります。
そのような時に役立つ
自治体や病院、NPO法人等が運営している、「病児・病後児保育」をしてくれる施設があります。
また、ベビーシッターのように自宅に職員が来て赤ちゃんをみてくれるサービスもあります。
ほとんどは0歳から未就学児が対象ですが、小学校低学年まで受け入れてくれる施設もあります。
費用は運営元によって異なります。
自治体が運営している施設は1日2000円程度で済みますが
民間が運営している施設は1時間1000円オーバーする所があります。
事前登録が必要になる事もあるので出産後、仕事復帰を考えているママは事前に近場の施設情報を調べておくようにしましょう。